2005年7月7日木曜日

エルリコサウルスと、ピアノ

エルリコサウルスは、ピアノがお得意なのを、ご存知だろう。
彼は非常に恥ずかしがり屋であるから、ピアノを弾く姿を見るのは難しい。
しかし、お披露目の機会は、やってきた。
街の発表会にエルリコサウルスは、招かれたのである。
今まで噂だけで、誰も見たことがなかったエルリコサウルスの演奏を見られるとあって、会場は満席である。
彼が舞台に登場すると会場は、大歓声に包まれた。
いや、悲鳴だったといっていい。
青いリボンを巻いたエルリコサウルスは、舞台の天井を突き破りながら現れたのだから。

《Erlikosaurus 白亜紀後期 全長5メートル》