懸恋-keren-
超短編
2005年7月22日金曜日
スコミムスと、魚屋
スコミムスはいつも魚屋の前でうろうろしていて、おこぼれを待っている。
よだれを垂らしながら物欲しげにしているスコミムスに魚屋の店主や客は、仕方なく魚を投げてやる。
図体のでかいこの無賃客に困った店主は、
一度スコミムスを追い出したことがあった。
ところが、どういうわけか客足が遠退き
結局、一週間もしないうちに向かえに行ったのである。
《Suchomimus 白亜紀前期 全長11メートル》
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