懸恋-keren-
超短編
2005年7月20日水曜日
パキケファロサウルスと、タマゴ
パキケファロサウルスの頭骨は、ほとんどの家庭のキッチンに置かれている。
タマゴを割るのにもってこいだからである。
生卵を割るのもゆで卵を剥くのも、全く見事である。
小さな子供が、初めて覚えるお手伝いは、パキケファロサウルスでタマゴを割ることである。
これでホットケーキを作るのだ。
残念ながら、パキケファロサウルスは、タマゴを割るのが得意なことを生前は知らない。
《Pachycephalosaurus 白亜紀後期 全長5メートル》
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