懸恋-keren-
超短編
2005年7月25日月曜日
トリケラトプスと、壁
トリケラトプスはツノがかゆい。
手頃な壁を見つけては、ツノを研く。
人気の壁は、穴があく始末。
おかげで迷惑したのがネズミだった。
トリケラトプスのツノ研ぎの振動や穴は、ネズミたちの住まいや道を破壊した。
そこで、ネズミはトリケラトプスの頭のフリルの中に住むことにした。
めでたしめでたし。
《Triceratops 白亜紀後期 全長9メートル》
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