「今日も暑いなあ、モンドくん」
「暑いですねぇ、博士」
レオナルド・ションヴォリ氏と主水くんは暑さを持て余していた。
「バナナミルクが飲みたい」
「またですか、博士。22分17秒前に飲んだばかりですのに」
「バナナミルクが飲みたい」
「わかりました」
主水くんは仕方なくキッチンに向かい、12分36秒戻らなかった。
「ほーい、モンドくん。バナナミルクはまだかね!」
「はいはい、ただいま」
主水くんは、大量のバナナミルクが入った瓶と長い長いストローを持ってきた。
「はい、博士。おまたせしました」
長いストローを挿した瓶はションヴォリ氏のスボンのポケットに入れられた。
黄色いスボンは瓶の重みでビヨンとだらしなく伸びてしまったがションヴォリ氏は気にしない。
「どうでしょう?博士」
「大変結構」
ションヴォリ氏は長い長いストローをくわえて、チュウゥとバナナミルクをすすった。