「あれ?」
「どうした?少年」
ぼくと小父さんはピーナツ売りの部屋でサンドウィッチを食べていた。
「今、電燈の下に何かいた」
「虫かなんかだろう」
「違うよ、もっと大きなもの」
「じゃあ、ピーナツ売りが手品を使ったんだろ」
小父さんはピーナツバターサンドに夢中だ。
六個目のサンドウィッチに手を伸ばしている。
おかげでピーナツ売りはキッチンから離れられない。
「あ、また!」
「お!」
今度は小父さんも気づいたみたいだ。
「少年、星を持っているか?」
ぼくは星の瓶を小父さんに渡した。
小父さんは星をひとつまみ、電燈の向けて撒いた。
「これで、よし。へんなのものは星に食べられてしまう」
へんなものを食べて星はおなかを壊さないかな、と聞いたら「知ったこっちゃない」だってさ。