垂涎の的だったその翠玉は手に吸い付くような感触だった。
もう一度、灯りに透かしてから
俺は翠玉を口の中に放りこんで水筒のお茶と一緒に飲み込んだ。
次に翠玉のお姿を拝めるのは推定数時間後。スキップでもしたいくらいすこぶるいい気分だ。
だが油断は禁物だ。スローステップ、忍び足。
ところが、ここでスケべ根性が顔を出した。
水晶玉も戴こう。
筋書きは変わるが、まあいいだろう。スリルもある。素敵じゃないか。
その途端スプリンクラーが作動した。
足がすくんだ。
水を吸ったステテコがずり落ちる。
素裸につき遂行不能。