懸恋-keren-
超短編
2007年5月21日月曜日
五月二十一日 カラフル
色とりどりの細かい紙屑が、机の上て小さな山を作った。
万華鏡には及ばないけれど、偶然が生む配色の妙にしばし時を忘れる。
「もっときれいにしてやろう」
ウサギは強力な鼻息で紙屑の山を紙吹雪きにした。
掃除をしたのは、もちろんわたしだ。
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