懸恋-keren-
超短編
2006年7月8日土曜日
紋様の役目
右の肩甲骨の辺りに、雪輪紋の入れ墨があった。
入れ墨のある女の子は初めてで驚いたけれど、それはとても彼女に合っていた。
そっと舐めると、冷たい。本当に雪を舐めているみたいに。
あたためたくて舐め続けたら、彼女は溶けてしまった。
*紋*
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