懸恋-keren-
超短編
2006年7月22日土曜日
リボン
夜中にお菓子を食べたくなると、私はお菓子の箱にリボンを縛り付ける。封印。
そのためのリボンは買い溜めてある。すべて気に入って買ったものだ。
今日はクッキーが食べたい。クッキーの青い箱に映える黄色いリボンをきつく箱に縛り、結び目を整える。
がんじがらめにされたクッキーの箱を眺めて一時間。
私は結局、その緊縛を解く。クッキーを貧り食べた後に、今度は自分の喉の封印を試みる。
*縛*
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