懸恋-keren-
超短編
2006年7月18日火曜日
甘い糸
紺色の座布団に座ると、いつもむずむずとお腹がすく。
お尻の穴から舌が出てくるんじゃないかと思うくらいに身体の芯から腹が減るのだ。
チョコレートより羊羹が食べたい。
頭は羊羹で一杯になり、お尻はむずむずと座布団を舐めようとする。
「紺色だと思うからお腹が減るんだ。藍色だと思いなさい」とおばあちゃんが囁く。
*紺*
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