友達の家に遊びに行った。
チャイムを鳴らし、まもなく出てきたのはお月さまだったので
「やぁ、お月さまも来ていたんですか!」
と言った。
「何言っているんだよ?」
とお月さまは友達の声で言った。
彼は鏡を見てショックを受けていた。自分の姿が月なのだ。
とにかく本物のお月さまに会いに行くことにする。
『スターダスト』に行くとお月さまもひどく驚いたようだった。
店の中でも店を出た後も我々はジロジロと見られ、私は複雑な心持ちがした。
注目を浴びたのは、お月さまになった彼ではなく、お月さまに挟まれた私だったのだ。