懸恋-keren-
超短編
2002年12月21日土曜日
真夜中の訪問者
話し声で目が覚めた。
声は居間から聞こえてくるようなので
私はそっと起きだして居間のそばまで行った。
だが、何を言っているのかはわからなかった。
聞いたことのない言葉と、聞いたことのない動物の声。
何やら言い争いをしているようで声はどんどん大きくなっていった。
私は近所に迷惑がかかるのではと不安だったが
なぜか覗いてはいけないような気がしてそのままベッドに戻った。
翌朝、居間には袋が落ちていた。
中には私が欲しかったものが入っていた。
あぁ、靴下をぶらさげておくのを忘れていたっけ。
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