2008年12月7日日曜日

乾いた空気

今日は随分空気が乾燥しているようだ。
そう思った途端に喉の粘膜の、粘膜という名称を疑いたくなるような不快感に襲われ、俺は激しく咳き込んだ。
その口から飛び出すのは、唾の飛沫ではなく、枯れ葉の欠片であった。
なかなか治まらない咳きの隙間を縫うように、どうにか息を吸い込めば、今さっき撒き散らした葉の欠片を吸い込んで、それが更に激しい咳きを誘発する。
咳きはいつまで経っても治まる気配はなく、俺の足元には赤や黄色の砕けた葉が積もる一方で、たぶん俺はこの枯葉に埋もれて死ぬのだ。