懸恋-keren-
超短編
2008年12月30日火曜日
偶然の猿
粘土をこねていたら、ハゲウアカリみたいな顔が出来た。と思ったら、目玉がきょろんと回って、動き出す。
「あなたは、やっぱりハゲウアカリ? それとも私の知らないお猿さんかしら」と問うと、首を傾げて考え込んだまま、粘土に戻ってしまった。
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