2006年6月24日土曜日

透明な世界

水晶の中は心地いい。
光は明るく輝き、水はどこまでも透明だ。
水晶の中で暮らしはじめてどれくらいだろうか。
クォーツ時計は、元いた世界よりゆっくり回る。
心まで透明になるから、一日は長い。
仕事は水晶を採ること。家も食べ物も水晶だ。
最近はロボットが水晶採掘をすることも多いから、のんびり喋っているだけ、とも言える。
たまに外の世界を眺めようとするけれど、光が眩しすぎてよく見えない。