懸恋-keren-
超短編
2005年11月28日月曜日
お役目ご苦労
夜中、小さな呟き声が聞こえて目を覚ますと
てるてる坊主が何事か唱えていた。
何を言っているのかわからない。
小さく、低くしゃがれていて、老人のような声だ。
「……では、あんじょうお願いします」
最後にこれだけ聞きとることができた。
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