懸恋-keren-
超短編
2004年6月9日水曜日
散歩
初夏の強い日差しの中、遊歩道を歩く。
「ふぅ。木陰は涼しいな。どうだい?木陰の中を歩くのは」
「悪くないね」と影は言う。
「でも、キミの姿はまだらで頼りないよ」
「関係ないね。キミにはわからないだろうけど、草木の影は美しいし、いい香りなんだから」
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