懸恋-keren-
超短編
2002年8月18日日曜日
Dear Diary
日記帳にコーヒーをこぼしてしまった。
コーヒーがどんどん深く染み込んでいくのを僕はただ眺めていた。
「あ~、新しい日記帳を買わなくちゃ」
なんて思いながら。
遂にコーヒーは白い表紙を汚した。
そして、その瞬間
僕は僕の知っている僕が消えたのを感じた。
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