懸恋-keren-
超短編
2002年8月20日火曜日
ぼくはコーヒーを飲むたび、溜め息をつく
キミはコーヒーの最初のひと口を飲んだあと、溜め息をついた。
ぼくは、それを見るとバラバラと悲しかった。
「ねえ?どうしてため息なんかつくんだよ?」
「え?ため息?ついてないよ。ナニ泣きそうな顔してるの?」
それは、二人で初めて朝御飯を食べたときだった。
ぼくはコーヒーを飲むたび、溜め息をつく。
キミの写真の隣で
ぼくはコーヒーを飲むたび、溜め息をつく。
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