帰り道。
彼がいつも買っていた缶コーヒーを飲んでみた。
思いがけず、甘かった。
はじめて、涙が出た。
2002年8月30日金曜日
2002年8月27日火曜日
2002年8月26日月曜日
2002年8月24日土曜日
マイ・珈琲in魔法瓶
コーヒーを魔法瓶に入れて車で出かけた。
いまどき、自動販売機やらコンビニやらでコーヒーはいくらでも買えるが、
やっぱり自分で作ったコーヒーが一番だし、コーヒーは自分てつくるべきだ。
行き先は決まっていない。
決めないのが決まりだ。
「次の角はどっちに行く?」
「うーん右にしようか?」
魔法瓶が答える。
なんたって俺のコーヒーだからな。
いまどき、自動販売機やらコンビニやらでコーヒーはいくらでも買えるが、
やっぱり自分で作ったコーヒーが一番だし、コーヒーは自分てつくるべきだ。
行き先は決まっていない。
決めないのが決まりだ。
「次の角はどっちに行く?」
「うーん右にしようか?」
魔法瓶が答える。
なんたって俺のコーヒーだからな。
2002年8月22日木曜日
2002年8月21日水曜日
SHE IS MINE.
彼女は僕を見つめる。
僕も彼女を見つめる。
それは日曜の朝食後のきまりだ。
コーヒーを飲みながら、彼女と見つめあう。
彼女はまばたきもせずに大きな瞳で僕に微笑みかける。
あぁ、僕はなんて幸せなんだろう。
コーヒーカップを片手に彼女に近付く。
波立つ髪を撫で、ほんのり紅い頬をつつく。
左手だけで彼女を抱こうとして、コーヒーをこぼした。
僕は染みだらけになった人形を床に叩きつけた。
僕も彼女を見つめる。
それは日曜の朝食後のきまりだ。
コーヒーを飲みながら、彼女と見つめあう。
彼女はまばたきもせずに大きな瞳で僕に微笑みかける。
あぁ、僕はなんて幸せなんだろう。
コーヒーカップを片手に彼女に近付く。
波立つ髪を撫で、ほんのり紅い頬をつつく。
左手だけで彼女を抱こうとして、コーヒーをこぼした。
僕は染みだらけになった人形を床に叩きつけた。
2002年8月20日火曜日
ぼくはコーヒーを飲むたび、溜め息をつく
キミはコーヒーの最初のひと口を飲んだあと、溜め息をついた。
ぼくは、それを見るとバラバラと悲しかった。
「ねえ?どうしてため息なんかつくんだよ?」
「え?ため息?ついてないよ。ナニ泣きそうな顔してるの?」
それは、二人で初めて朝御飯を食べたときだった。
ぼくはコーヒーを飲むたび、溜め息をつく。
キミの写真の隣で
ぼくはコーヒーを飲むたび、溜め息をつく。
ぼくは、それを見るとバラバラと悲しかった。
「ねえ?どうしてため息なんかつくんだよ?」
「え?ため息?ついてないよ。ナニ泣きそうな顔してるの?」
それは、二人で初めて朝御飯を食べたときだった。
ぼくはコーヒーを飲むたび、溜め息をつく。
キミの写真の隣で
ぼくはコーヒーを飲むたび、溜め息をつく。
2002年8月18日日曜日
Dear Diary
日記帳にコーヒーをこぼしてしまった。
コーヒーがどんどん深く染み込んでいくのを僕はただ眺めていた。
「あ~、新しい日記帳を買わなくちゃ」
なんて思いながら。
遂にコーヒーは白い表紙を汚した。
そして、その瞬間
僕は僕の知っている僕が消えたのを感じた。
コーヒーがどんどん深く染み込んでいくのを僕はただ眺めていた。
「あ~、新しい日記帳を買わなくちゃ」
なんて思いながら。
遂にコーヒーは白い表紙を汚した。
そして、その瞬間
僕は僕の知っている僕が消えたのを感じた。
2002年8月17日土曜日
さよならはキスの後で
一体、俺は何時間かけてコーヒーを飲んだのだろう。
朔月の空を見上げて自虐的に笑ってみる。
月すら一緒に居てくれないのか、今夜は。
秋の気配を夜風に感じたのは愁いのせいだろう。たぶん、そうだ。
朔月の空を見上げて自虐的に笑ってみる。
月すら一緒に居てくれないのか、今夜は。
秋の気配を夜風に感じたのは愁いのせいだろう。たぶん、そうだ。
2002年8月14日水曜日
2002年8月13日火曜日
ありえるのならば、それは
眠くて眠くてどうしようもなかった。
朝、ブラックコーヒーを飲んだよなぁ、とトロトロの頭で考える。
俺はカフェインに弱く、コーヒーの効果は絶大なのだ。
朝、コーヒーを飲んで眠くなるなんて、死んでもありえない……。
朝、ブラックコーヒーを飲んだよなぁ、とトロトロの頭で考える。
俺はカフェインに弱く、コーヒーの効果は絶大なのだ。
朝、コーヒーを飲んで眠くなるなんて、死んでもありえない……。
2002年8月12日月曜日
満月と珈琲と人形のカンケイ
窓から見える満月を眺めていたら玄関のチャイムが鳴った。
こんな夜中に何だ?と注意深くドアを開けると三つ編みの女の子がたっていた。
「さあ、祭りにでかけましょう」
家の前の道は行列だった。仮装しているのかピエロやロボットもいる。
「何の祭りですか?」
女の子に聞くと
「あなたも人形になるのです。コーヒーを飲んでいたでしょう。だから祭りに参加して人形になるのです」
こんな夜中に何だ?と注意深くドアを開けると三つ編みの女の子がたっていた。
「さあ、祭りにでかけましょう」
家の前の道は行列だった。仮装しているのかピエロやロボットもいる。
「何の祭りですか?」
女の子に聞くと
「あなたも人形になるのです。コーヒーを飲んでいたでしょう。だから祭りに参加して人形になるのです」
2002年8月11日日曜日
2002年8月8日木曜日
2002年8月5日月曜日
ビターチョコレートフレーバー
フレーバーコーヒーという物を妻が買ってきた。
袋にはコーヒー園の農夫と貴族の女の絵が付いている。
「めずらしいでしょ?色々な香りがあってねとりあえずチョコを買ってみたの」
さっそく二人で飲んでみることにした。
それは本当にチョコレートの香りがするが、ほのかに匂いがするだけで普通のコーヒーだった。
「匂いと味がバラバラなのって不思議だね…」
そう言って笑い合った。
「匂いを付けるなんてまやかしだ。無意味な贅沢なんだよ。コーヒーはもとからいい香りがするんだ、これ以上の贅沢はねぇ」
農夫が言った。
袋にはコーヒー園の農夫と貴族の女の絵が付いている。
「めずらしいでしょ?色々な香りがあってねとりあえずチョコを買ってみたの」
さっそく二人で飲んでみることにした。
それは本当にチョコレートの香りがするが、ほのかに匂いがするだけで普通のコーヒーだった。
「匂いと味がバラバラなのって不思議だね…」
そう言って笑い合った。
「匂いを付けるなんてまやかしだ。無意味な贅沢なんだよ。コーヒーはもとからいい香りがするんだ、これ以上の贅沢はねぇ」
農夫が言った。
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