超短編
ぽたん
手の甲に水滴を感じた。
見ると、ミルククラウンがゆっくりと立ち上がり、そして消えていった。
雨かと思ったけれど、それは確かにミルクなのだった。
空を見上げると、乳牛の形をした雲が走り去っていった。