超短編
ぽたん手の甲に水滴を感じた。見ると、ミルククラウンがゆっくりと立ち上がり、そして消えていった。雨かと思ったけれど、それは確かにミルクなのだった。空を見上げると、乳牛の形をした雲が走り去っていった。(102字)