2011年1月3日月曜日

コーモリの家

コーモリの家を訪ねなければならない。
理由はよくわからないが、お月さまにそう言われたのだ。
「コーモリの家を見つけるのは大変だぞ」と地図を手渡された。
とても親切な地図で、見つけるに難儀するとは思えない。

指定された日時に地図を持って出かける。まだ明るいうちに。
その場所は、空き地になっており、草がボウボウに生えていた。
家と呼べそうなものは何もない。

空き地の中をうろうろと歩きまわるが、コーモリは出てこない。
「御免下さい、コーモリさんはご在宅ですか」
そう小さな声で言ったら、どこからともなく大勢のコーモリが現れて、あっという間に取り囲まれた。
美しい夕焼けが、一瞬にして闇となった。
「いらっしゃい。貴君がお月さまのお気に入りだねえ」
気がつくと、立派な応接間で、カイゼル髭の紳士と向き合っている。

あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

一日は、近所の富士塚に登りました。
スカイツリーが見えた。