懸恋-keren-
超短編
2011年1月5日水曜日
散歩前
珍しく昼間の散歩に出掛けることにした。
すると、なんだか机に並んだ星たちが騒がしい。
散歩に連れて行けというのだ。
「まだ明るいから」といえば、サングラスをすればいいと主張する。
夜の散歩もよいけれど、昼の散歩は足音が好きだ。
よく晴れた昼の空が青い。ポケットには、黒い紙に包まれた星が二つ。
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