2010年9月5日日曜日

A CHILDREN`S SONG

真夜中のシーソーに男の子が一人。
「おやすみ お星さま、おやすみ お月さま チントン カントン テッテコプー」
へんてこな調子で歌っている。
もっとへんてこなことに、男の子は一人なのに、ギッタンバッコン、シーソーが動いているのだ。
近づいて見れば、男の子の向かいには金平糖が一つ。あまり光っていない。
「子供は寝る時間だ。おうちはどこだい?」
「あっち」
男の子の指差す先には、月があった。
おやおや、お月さまを探しに行かなくてはならないようだ。
男の子を肩車し、光り具合のよくない星をポケットに突っ込み、歩く。
「お月さま、やーい。チントン カントン テッテコプー」
二人でそう歌ったら、月の蓋が、開いた。