懸恋-keren-
超短編
2010年9月1日水曜日
A MEMORY
朝起きると、机の上の金平糖が四つになっていた。
最初に拾った星。それからぶつかってきた流星。倉庫の影で見つけた星。もう1つは?
「夢の中で拾った星」
倉庫の影で見つけた星が面倒そうに呟いた。
まさか?
一生懸命に夢の記憶を辿ったけれど、缶切りを探していたことしか思い出せなかった。多分、桃の缶詰を食べたかったのだ。
そんな夢のいつどこで、星を拾ったのだろう。
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