懸恋-keren-
超短編
2008年9月28日日曜日
き #e8b233
キャッツアイに刻みつけた傷は、綺麗でも汚くもなく、ただキラリとそこにあった。
きみがどんなに気紛れでもあの季節がまた来た。
キャッツアイは鬼気迫るキスを期待する。
きみは聞き耳を立てるが、器用な狐に気付かれて、汽笛が鳴るから、聞こえない。
「き」
#e8b233
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