懸恋-keren-
超短編
2007年6月22日金曜日
六月二十二日 梅雨の露
身体が雨雲になったみたいだ、とウサギが言う。
「まったくそうだ」と言いそうになってやめた。
ウサギは毛先から、しとしとと細かな水玉を落としていたから。
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