懸恋-keren-
超短編
2007年6月10日日曜日
六月十日 白いサンダル
高いヒールのサンダルを五年振りに出す。
ゆっくり汚れを落とす。手入れもせず放っておいたから、だいぶ汚れている。
ふと、どしゃ降りの夕立の中、神社を歩いたことを、思い出した。
たぶんこれは、私の思い出ではなく、サンダルの思い出。
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