懸恋-keren-
超短編
2007年2月11日日曜日
二月十日 春の予感
何故だか新しい口紅が欲しくなった。
口紅を塗るのは好きじゃないから、どうせ買ってもちっとも使わないんだろう。
だから高価な口紅を買う気ははじめからない。
ドラッグストアで手頃なのを買ってきて、どこにも出掛けないのに塗ってみたら、やっぱり満足して仕舞い込んだ。
口紅を塗ったままの顔をウサギに見られてしまった。
「へん、口裂け女が」
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