懸恋-keren-
超短編
2007年2月26日月曜日
二月二十六日 明治の匂い
明治時代の紙は鼾をかいて眠っていた。
起こさないようにそっとつまみ上げ、鼻に近付けてみる。
明治は、赤ちゃんの粉ミルクの匂いがした。
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