懸恋-keren-
超短編
2007年2月4日日曜日
二月三日 長い夜
父の帰りを待つだけの夜。朝四時に起きて、帰る頃には、たぶん日付が変わってる。
ウサギがひとっ跳びで迎えに行ってくれればいいのに。
そうじゃなければ、どこでもドア。
どちらが現実的だろう。
どっちだっていい。早く帰ってきて欲しいだけ。
手持ち無沙汰を言い訳に、ぐっすり眠っているウサギの耳と耳を縛ってみたけど、すぐに戻ってしまった。
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