懸恋-keren-
超短編
2007年2月15日木曜日
二月十五日 おいしかったのに
父が焼いた餃子が香ばしくできた。
おいしいおいしいと食べていたら、ウサギから電話がかかってきた。
喋っている間になくなってしまうかもしれない。
ウサギが電話越しに食べるかも。父が話している隙に食べるかも。
電話を切ると案の定餃子はなくなっていた。代わりに、焼売があった。
焼売は餃子ほど好きじゃない。
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