懸恋-keren-
超短編
2005年9月20日火曜日
名月の晩の話
九月の満月が藍錆色の影を作るので、街行く人がみんなフワフワしている。
「きれいだろう。年に一度だからな」
人々の影を眺めながら、小父さんは満足そうだ。
おかげでぼくは、スキップで歩かなければならないんだけれどね!
【藍錆色C70M60Y0K30】
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