懸恋-keren-
超短編
2005年3月14日月曜日
再び会うために
ぼくは前、ちょうちょだったと思う。思う、じゃない。絶対ちょうちょだった。
サナギとして眠っていた時の気持ち、花の蜜の味、羽を通る風、全部覚えている。
だから、ぼくはちょうちょを捕まえる。
友達だったモンシロチョウのしげ子ちゃんに会うために。
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