懸恋-keren-
超短編
2003年5月14日水曜日
投石事件
えーと、小父さんを呼ぶには、瓶の星を一つ…一個なんて小さすぎて摘めないよ。
えぇいひとつまみでいいや。それで合い言葉はなんだっけ。ラ、ラン
「ラングレヌス!」
思いっきり星を空に向ってぶちまけた。
「おい少年、やってくれたな。星はひとつ、と言わなかったか?ここじゃ砂つぶだが、あっちでは小石だ」
小父さんの頭はタンコブだらけになっていた。
「仕方ない、ショウガハッカで勘弁してくれよう」
小父さんとぼくはジンジャーエールで乾杯した。
真夜中のプラットホーム。
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