2003年1月27日月曜日

月が怪我をした話

お月さまが歩いてきた街灯とぶつかってしまった。
街灯の方はなんともなかったがお月さまは顔が擦り剥け、アザもあちこちにできた。
しかし、大きな怪我はないようなので私は安堵していた。
ところがお月さまは「まずいな」と繰り返しながら帰っていった。
なにがそんなにまずいのだろうかと思っていたら
翌日の新聞で月の模様が変わったことが写真付きで報じられた。
ラジオはウサギの仕業に違いないと言った。
当の街灯はあれから行方不明で、そのことも町ではちょっとした騒動になっている。