懸恋-keren-
超短編
2002年6月17日月曜日
The flower of milk
「ミルクをわたくしがお入れしてもよろしいですか」
と彼は、ホットコーヒーを頼んだ客に訊く。
カップの中に浮かんだ白い渦は、花になり、蝶になり、そして、すぅっと消えていく。
客に何か尋ねられても、ただ、微笑むだけ。
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