2002年6月6日木曜日

停電の原因

日が暮れて、半刻たった時、突然町が暗くなった。
「電燈が消えたぞ」
と誰かが言うまで、何が起きたのかわからなかった。
電燈の様子を見ようと近づいた男は「わっ」と言ってよろけた。
電燈という電燈に、びっしりと蝙蝠が張り付いていた。
剥がそうと大勢が知恵をしぼったが、一時間後、結局諦めたその時に、一斉に彼らは帰っていった。