懸恋-keren-
超短編
2002年6月28日金曜日
一服どうぞ
「コーヒー、一服しませんか?」
そう言って連れられた店は薄汚い洋食屋だった。
「コーヒーだけは特別なんですよ」と彼はちょっと悪戯っぽい目をした。
「よーく見ながらミルクを掻き混ぜてください」
渦巻きにコーヒーの小人を見た。
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