懸恋-keren-
超短編
2002年6月18日火曜日
コーヒーをこぼした話
コーヒーカップを落として床を汚した。
こぼれたコーヒーはインスタントだったけれども、「勿体無いな」と思った。
私はインスタントだろうが、コーヒーがとても、好きなのだ。
床を拭くことも忘れて、コーヒーの地図を眺めていたら、突然、その中に足を入れたくなった。
こぼれたコーヒーの中に吸い込まれたら、どんなに素敵だろう。
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