超短編
真っ赤な葉が一枚落ちている。周りに落ち葉は他になく、樹木もない。何しろここは屋内なのだ。なんだか迷子のように見えてきて、拾い上げた。美しい葉だった。誰かがどこかで拾い、そして落としてしまったのだろうか。そっと手帳に挟む。