超短編
細かい文字がびっしりと書かれたリボンを髪の毛に仕込んでいく。どこの何という文字かはわからない。いつもは絹のようになめらかに輝く髪が、心なしか傷んでいる。髪を結う指先も時折チクリと痛む。じんわり痛みが強くなる。