超短編
葉が白いのを確認する。霜柱への期待も高まる。毎年の地点までやってくると、黙って小さく頷き合い、踏みつける。待望の感触。大きく頷き合う。二つの足跡をそこかしこに付けながら、二人の少女は一言も話さないまま朝の雑木林を学校まで歩く。