超短編
温かな白いセーターを買った。白猫に嫉妬され、白兎に羨まれ、とうとう雪に知り合いと間違われた。私の肩だけ、他のところより雪が積もっていく。「しがない白セーターです」震えながらセーターは訴える。温かいのか寒いのかわからない。