2008年6月22日日曜日

未来的遊戯

「かーごめ かごめ」
きしゅんきしゅんきしゅん
老いたロボットを子供たちが取り囲む。
きしゅんきしゅんきしゅんきしゅんきしゅんきしゅん
老ロボットはどこか傷んでいるのだろう、独特の音を絶えず出しながら、じっと蹲っている。
「後ろの正面だぁれ」
そう問われて、律儀な老ロボットは首を目一杯後ろに倒す。
きしゅんきしゅんきしゅんぎっちぎっちぎっちぎち、ち、ち、ち……。
「もう、逝ったぜ、このオンボロ。次行くぞ」
見渡さなくとも、遊び相手はそこら中にある。