懸恋-keren-
超短編
2007年12月7日金曜日
十二月六日 本当のイルミネーション
星が見えなくなる、と憤慨しながら、ウサギは家家に飾られたイルミネーションをプチプチと食べていく。
ふゆの夜はしん、としていてほしい。クリスマスを彩るのは本物の星の瞬きが一番だ。
強くそう思う。だけども、ウサギのお腹も心配だよ。赤青緑に点滅するお腹を擦って看病するのは、わたしだもの。
次の投稿
前の投稿
ホーム