懸恋-keren-
超短編
2002年4月25日木曜日
星でパンをこしらえた話
月が瓶に入った黄いろい粉と星の欠片をくれるという。
「これでパンを焼いてくれ」
さっそくパンをこしらえた。
黄いろい粉をタネに星の欠片をトッピングに。
なかなかうまく焼けた、と満足した。
月は焼きあがったパンを持って帰ってしまった。
その晩の月はおいしそうな湯気を立てていた。
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