懸恋-keren-
超短編
2002年4月23日火曜日
ガス燈とつかみ合いをした話
酔っぱらってあちこち蹴飛ばしながら歩いていたら
「ちょっと君、失礼じゃないか。」と上から声がした。
周りには誰もいないので、もう一度そこを蹴飛ばしたら
それがつかみかかってきた。ガス燈だった。
格闘の末、火口を壊すとガス燈は動かなくなった。
次の晩ガス燈の前を通ると、やはり昨晩の体勢のままだったので
黄いろい粉を火口に蒔いておいた。
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