超短編
今夜は派手な夜空である。日中は花粉やら黄砂やらで酷く霞んでいたのに、この満天の輝く星はどういうことだ。美しいには違いなく、口をあんぐり開けたまま夜空を見上げて歩いていたら、さもありなん電信柱に激突した。思わず蹲り、痛みを堪えていると天から大笑いが聞こえてきた。謀ったな、星々め。